Again 百恵 あなたへの子守唄

山口百恵 Again 百恵 あなたへの子守唄歌詞
1.横須賀ストーリー

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

街の灯りが映し出す
あなたの中の見知らぬ人
私は少し遅れながら
あなたの後ろ 歩いていました

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

急な坂道 駆けのぼったら
今も海が 見えるでしょうか
ここは横須賀

話しかけても 気づかずに
ちいさなアクビ重ねる人
私は熱い ミルクティーで
胸まで灼けてしまったようです

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

あなたの心 横切ったなら
汐の香りまだするでしょうか
ここは横須賀

一緒にいても心だけ
ひとり勝手に 旅立つ人
私はいつも置いてきぼり
あなたに今日は聞きたいのです

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

そう言いながら 今日も私は
波のように抱かれるのでしょう
ここは横須賀


2.夢先案内人

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

月夜の海に 二人の乗ったゴンドラが
波も立てずにすべってゆきます
朝の気配が 東の空をほんのりと
ワインこぼした色に染めてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
微笑ながら合図に肩をすくめても
ちょっぴり眠い夜明け前です

三日月模様 空が尖ってゴンドラも
スピード上げて進んでゆきます
朝は半分 ビロード製の幕上げて
水の表面を鏡にしてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
ときめく胸にほのかな愛のやさしさが
込み上げてくる夜明け前です

月は光を朝に隠して影だけが
白く細い線になりました
太陽が今 たくさんの雲従えて
きらめきながら昇ってゆきます
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
見つめる二人生きてることの喜びに
言葉を失くす夜明け前です
言葉を失くす夜明け前です


3.イミテイション・ゴールド

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

シャワーのあとの 髪のしずくを
乾いたタオルで 拭きとりながら

彼が窓辺で話しかけるわ
流れる雲さえ 季節の色だと
私は軽い目まいを感じ
マニキュアの指 かざしてみるの
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア 焼けた素肌が
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
若いと思う 今年の人よ
声が違う 年が違う 夢が違う
ほくろが違う
ごめんね 去年の人と 又比べている

西陽の強い 部屋の片隅
彼が冷蔵庫 バタンと閉じる
パックのままの 牛乳かかえ
身軽な動作で 運んでくれるわ
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア 命そのまま
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
飲み干したけど 今年の人よ
くせが違う 汗が違う 愛が違う
きき腕違う
ごめんね 去年の人に まだ縛られてる

ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア そのやさしさで
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
まっててほしい 今年の人よ
日が当れば 影が違う 色が違う
光が変わる
ごめんね 去年の人を 忘れるその日を


4.赤い絆(レッド・センセーション)

作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃

泣きながらラッシュ・アワーの
人ごみを縫うように走る
左手にあなたの手紙
くしゃくしゃに 握りしめながら
レッド・センセーション
涙をかくした真っ赤なコート
レッド・センセーション
あなたを愛した証しの色よ
許せない 電話をかけてもなしのつぶてね
許せない あなたの心がつかめない

プラチナの指輪がひとつ
封筒の底から転がる
顔を見て返せないほど
いくじなし それが憎らしい
レッド・センセーション
二人を引き裂く愛の稲妻
レッド・センセーション
私の背中の赤くつらぬく
許せない 心を勝手に切りとった人
許せない あなたは誰かと生きるのね

乗り換えた電車のドアで
あなたの名 三度つぶやくの
レッド・センセーション
暮れゆく間際の夕陽の赤が
レッド・センセーション
私の心に火を走らすわ
許せない 必死に信じて生きてきたの
許せない あなたは掌かえすのね


5.絶体絶命

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

別れて欲しいの 彼と
そんな事は出来ないわ
愛しているのよ 彼を
それは私も同じ事

夕暮れ迫るカフェテラス
その人は白いハンカチを噛む
薬指には銀色に
輝く指輪が私を弾いてる
そこへ彼 遅れて来た彼
ふたりとも 落ちついてって言ったわ
三人模様の絶体絶命

さあさあ さあさあ
はっきりカタをつけてよ
はっきりカタをつけてよ
はっきりカタをつけてよ
やってられないわ
その人と私のどちらを選ぶの

一輪差しの薔薇の花
その人はずらし涙を隠すの
チラリと視く唇は
コーヒーカップと一緒に震えてる
そこへ彼 話しかける彼
二人共 愛してるって言ったわ
人間模様の絶体絶命

さあさあ さあさあ
すっかりカタはついたわ
すっかりカタはついたわ
すっかりカタはついたわ
やってられないわ
その人の涙の深さに負けたの

bye bye bye bye やってられないわ
bye bye bye bye やってられないわ


6.プレイバック Part2

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ
ひとり旅なの 私気ままにハンドル切るの
交差点では隣りの車がミラーこすったと
怒鳴っているから私もついつい大声になる

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の言葉 Play Back, Play Back

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
これは昨夜の私のセリフ
気分次第で抱くだけ抱いて
女はいつも待ってるなんて
坊や、いったい何を教わって来たの
私だって、私だって、疲れるわ

はるかな波がキラキラ光る海岸通り
みじかい旅よ力一杯アクセル踏むの
潮風の中ラジオのボリュームフルに上げれば
心かすめてステキな唄が流れてくるわ

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の歌を Play Back, Play Back

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
これは昨夜のあなたのセリフ
強がりばかり言ってたけれど
本当はとても淋しがり屋よ

坊や、いったい何を教わって来たの
私やっぱり、私やっぱり、帰るわね

あなたのもとへ Play Back, Play Back
あなたのもとへ Play Back


7.曼珠沙華(マンジュシャカ)

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

涙にならない悲しみのある事を
知ったのは ついこの頃
形にならない幸福(しあわせ)が何故かしら
重いのも そうこの頃
あなたへの手紙
最後の一行 思いつかない
どこでけじめをつけましょ
窓辺の花が咲いた時
はかなく花が散った時
いいえ あなたに愛された時

マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い花さえ 真紅(まっか)に染める

あてにはならない約束をひたすらに
待ち続け そう今でも
言葉にならない優しさをひたむきに
追いかける そう今でも
あなたへの想い
どこまで行ったら止まるのかしら
そんな自分をもて余す
机の花が揺れた時
ほのかに花が匂う時
いいえ あなたに愛された時

マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
命すべてを もやし尽すの

マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い夢さえ 真紅に染める


8.いい日旅立ち

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

雪解け間近の北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時
帰らぬ人達熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり旅に出る
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日 旅立ち夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を道連れに……

岬のはずれに少年は魚つり
青い芒(すすき)の小径を帰るのか
私は今から想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり“さよなら”と
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を道連れに……

あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち幸福(しあわせ)をさがしに
子供の頃に歌った歌を道連れに……


9.秋桜

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする

縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
独言みたいに小さな声で

こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと 笑った

あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます

明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度もくり返す母

ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください


10.美・サイレント

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

季節が変わるたびごと
花を抱いて
娘達は着飾って
街に出るわ
それを目で追うあなたは
あたしの事など忘れて
横顔の向うで
誘っているのよ
Fum…胸さわぎ

Be silent, be silent, be silent, be silent
あなたの○○○○が欲しいのです
燃えてる××××が好きだから

女の私にここまで言わせて
じらすのは じらすのは 楽しいですか

流行りのドレス着ている
マネキン人形
動かない大きな目が
泣いてるみたい
ショウウィンドウを鏡に
あなたはいつでも気取って
自分の姿だけ
見つめているのよ
Fum…悲しいわ

Be silent, be silent, be silent, be silent
あなたの○○○○が欲しいのです
生きてる××××が見たいから

いつでも私に言うだけ言わせて
知らん顔 知らん顔 どうしてですか

Be silent, be silent, be silent, be silent


11.ロックンロール・ウィドウ

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

もてたいための ロックンローラー
あなた動機が不純なんだわ
金髪美人のグルーピー
いつもはべらせ歩いてる
人の曲には ケチつけて
スーパースターを気取っているけど
何かが違うわ
かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ
かっこばかり 先ばしり

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
いい加減にして
私あなたのママじゃない

人目気にする ロックンローラー
金の指輪を右手にしてる
シャウトするのがエクスタシー
のれば朝まで 帰らない
もしも誰かに聞かれたら
夫はとうに亡くなりました
いい人でした
かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ
かっこつけて 泣きたいわ

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
いい加減にして
男はあなた一人じゃない

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ


12.さよならの向う側

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした
季節ごとに咲く 一輪の花に 無限の命
知らせてくれたのも あなたでした
Last song for you,
Last song for you
約束なしの お別れです
Last song for you,
Last song for you
今度はいつと言えません

あなたの燃える手 あなたの口づけ
あなたのぬくもり あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 見ないで下さい

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに

眠れないほどに 思い惑う日々 熱い言葉で
支えてくれたのは あなたでした
時として一人 くじけそうになる 心に夢を
与えてくれたのも あなたでした
Last song for you,
Last song for you
涙をかくし お別れです
Last song for you,
Last song for you
いつものように さり気なく

あなたの呼びかけ あなたの喝采
あなたのやさしさ あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 見ないでゆきます

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに
さよならのかわりに
さよならのかわりに


13.歌い継がれてゆく歌のように

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

ひとつの別れと ひとつの出会いは
心で結ぶ キレイな数珠玉

ようやくこの頃 そう思うのです
そうでなければ
別れはあまりに悲しすぎます

燃え尽きる前に
次のろうそくに火を点して

歌い継がれてゆく 歌のように
私の真心 今 あなたに

ひとつの別れは ひとつの想い出
遥かな海に 沈んだ珊瑚礁

よく晴れた日だけ その姿見せる
だから涙も
笑顔に変って浮んできます

白く寄せる波
小石さらって海に帰る

歌い継がれてゆく歌のように
私の真心 今 あなたに
歌い継がれてゆく歌のように
私の真心 今 あなたに


14.あなたへの子守唄

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

生れて初めて降りた街なのに
昔来たことがある そう思うのは何故
夕餉の時刻にサーカス追いかけ
いつか迷い子になった 幼い記憶のせいかしら

恋するだけでもすごく辛いのです
どうしてあなたにさよならなんて言えますか
私の心はなぜかあてどもなく
やさしさばかりを追いかけています

しなやかに愛して しなやかにアムール
しなやかに愛して 過ぎた月曜日の子守唄

確かに初めて聞いた歌のはず
胸が震えだすほど懐かしいのは何故
短いスカート 高い肩車
星をねだって泣いた 遠いあの日のせいかしら

恋するだけでもすごく辛いのです
どうしてこの先 一人で生きて行けますか
時間は時々逆に廻り始め
あなたに淋しさ重ねています

しなやかに愛して しなやかにアムール
しなやかに愛して 暗い金曜日の子守唄

私の心はなぜかあてどもなく
ふたりの絆をさがしています

しなやかに愛して しなやかにアムール
しなやかに愛して 遠い日曜日の子守唄
遠い日曜日の子守唄